2012年03月03日

03.03 真夜中

痛みが無情に
私に押し寄せる。
眠りというものを
まるで奪いたいが如く。
私は救急外来で
点滴を受けている。
痛みがひどく
ベッドに横たわることさえ、
果てない夢の話だ。
血管が脆くなっていて
点滴の失敗の痕跡が
左手に一ヶ所。
右手に点滴を入れて
私は椅子に座ったまま
その雫を眺めている。
母は隣にいても
母との距離は遠く
痛みの理解には
程遠い話だ。
また一粒、
また一粒、
点滴が落ちていく。
まるで真夜中に
巻き込まれるように。
けれど私は
真夜中に
紛れ込むことが出来ず
痛みに
ただただ狼狽えている。

早瀬さと子記
posted by 早瀬さと子 at 02:55| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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